登録有形文化財のゲストハウス「旧支所」について
2017年までの63年間、尾道市役所百島支所庁舎として地域を支え続けてきた「旧支所」。新しい庁舎の建設とともに役目を終えたこの建物は、取り壊しを検討されていました。しかし、古き良き百島の文化と記憶が染み込んだ歴史的建造物の風合いは、一度失ってしまうと二度と再現できません。町内会議が行われていた板の間の談話室、宿直の人が寝ていた和室、島の人が宴会をした大広間、映画や大道芸を見るために島のおとな子供が押し寄せた2階の集会所。私たちは、登録有形文化財となる「旧支所」を保存しながら、ゲストハウスやイベントスペースとして来島者が百島の歴史と離島という環境の魅力を知る場として人が集う「旧百島支所」の役目を残していきます。